フランスオペラ・歌曲マスタークラス
1月よりフランスオペラ・歌曲のマスタークラスに参加させていただいております。
ドイツ語とフランス語を同時に学んでいると、それぞれの違いがわかって、とても発見になります!
今回私が勉強している曲、まずはフォーレの「Clair de lune 月の光」
フランス語の歌は、詩がとても美しく、そこへ音楽がつき、まるでその世界に行けるように情景が浮かんでくる、そんな曲がたくさんあります。
Votre âme est un paysage choisi
Que vont charmant masques et bergamasques,
Jouant du luth et dansant,et quasi
Tristes sous leurs déguisements fantasques!
Tout en chantant sur le mode mineur
L'amour vainqueur et la vie opportune.
Ils n'ont pas l'air de croire à leur bonheur,
Et leur chanson se mêle au clair de lune,
Au calme clair de lune triste et beau,
Qui fait rêver,les oiseaux dans les arbres,
Et sangloter d'extase les jets d'eau,
Les grands jets d'eau sveltes parmi les marbres.
君の心は選りすぐりの風景画だ
その中でとりどりの仮面をつけて魅惑的な衣装をまとい
リュートを弾き、踊りながら歩く人々は
奇抜な仮装の下で何故か悲しげにみえる
愛の勝利や成功した人生を
短調で歌う彼らはしかしよ
自らの幸せを信じているようでもなく
その歌声は月の光に溶けてゆく
梢の鳥たちに夢見させ
大理石の彫像の間のしなやかな噴水を
恍惚とすすり泣かせる
悲しげで美しい月の光の中に
なんとも悲しげで、寂しさが漂う、でも強さもある、そんな曲です。
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